2011年10月17日月曜日

わたしを離さないで

休日の朝、まだ人がいない街を自転車で走りながら「もしもあと1年しか生きられなかったら何をするだろう」と想像してみました。
最初は「今と同じかな?」と思いました。自分にできそうな事は一通りしたし、自分の実力でできない事はくやしいけど条件が変わったところでできません。他に何かあったかな?何か心残りな事はあるだろうか?
カンボジアで地雷の撤去か、アフガンで井戸を掘るのやってみたかったから、他の人が長く生きるのに貢献できるかな?
そうだ、まだ見た事の無いめずらしい異国の風景が見てみたいから、ありったけのお金を集めて旅に出るかな?どこかの国で突然終わりの日が来るかな。などと内省しつつ、お気楽に想像の世界に入り込んでいたわけです。

そしたらたまたま夜に、この『わたしを離さないで』という映画をDVDで見てしまいました。
異常な設定ですが物語は静かで普遍的。好きな男の子にもらったカセットテープを胸をときめかせて何度も聴いたり、誰かに嫉妬したり、希望や絶望を感じたり。いろんな事を思い出して胸が痛くなりました。主演の3人がとてもいいです。
生きる事は長くても短くても、同じようにずいぶん大変で美しいものだなあと思いました。

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