2012年8月26日日曜日

些細だけれど奇跡みたいなこと

ちょっぴり気分が落ち込んで疲れているとき、不思議な奇跡が起こって世界を変えてくれました。

八百屋さんで沢山の買い物をして自転車でお店に運ぶ途中、後ろから女性に「なにか落ちましたよ」と声をかけられました。慌てて止まってふりかえるとゴロゴロとアボカドが転げ落ちていました、気恥ずかしくてテヘヘと苦笑いしたら、声を掛けてくれたお姉さんも微笑みながら戻ってきて拾ってくださいました。

すると横から「あ、ごめんなさい」という声が聞こえました。ジョギング中のおじさまがアボカドを拾わずに通りすぎてしまったことに気がついて戻ってきて声を掛けてくれたのです。

なんてジェントルマンなんだろうと感動していると、前方から軽トラが来ていて、私達が道を塞いでしまっているので通れなくなってしまっているのに気が付きました。
ハッとして「すいませんっ」と表情とお辞儀のジェスチャーを運転席のお兄さんにすると、お兄さんは一連のやり取りを見ていたのかにっこり微笑んでくれました。

誰もがいつも忙しくて、ジョギングのペースを乱されたり、車を塞がれたりするとイライラと態度で示されることばかりの世知辛いよの中で、何でこんないい人ばかりが集まったのかと驚き、お互い会釈をして静かに別れましたが、とても満たされたような気持ちになりました。
さっきまでの塞いでいた気分がこんな風に終わるなんてすごいな。ご近所の優しい人達、本当にありがとうございました。






2012年8月21日火曜日

生きているだけで面倒くさい、と思う日もある

書類の整理がものすごく苦手です。郵便物やら請求書やら領収書、契約書、保証書、名刺に至るまでとりあえず、と置いたままどんどん積み上がり、益々「時間があるときにまとめて」なんて思い始めてもう手が付けられなくなっていく。私だけじゃないですよね?私だけが特別だらしない訳じゃなくて、こんな人たくさんいますよね?
その場はそうやってほっておいてもなんてことないのですが、しばらくすると「あの書類提出してくだいさい!」「支払い済んでないです!」と責められてからすいませんすいませんと謝りながら、どこにあるのかとアタフタと書類の山を引っ掻き回す。あーもうやだ。なんでこんなに読まなきゃいけない書類があるの?払わなきゃいけない税金や公共料金てこんなにいっぱいあるの?自分の必要や快楽と関係のないところでドンドン生じていく義務にウンザリして、もーいやだ!!と投げ出したくなります。
いやしかし、ここを乗り切って成長するチャンスだと思って頑張ることにします。
こういうの難なく出来る人もいるんだよね〜。うらやましいなあ。

2012年8月20日月曜日

あげたり、もらったり

お盆休みをしていたので親戚や久しぶりの友人に会ったりするためにお土産を買ったりしました。さらに行った先で、帰った時にあげるお土産を買ったりします。たまたまピッタリな物を見つけられることもあるし、随分悩むこともあります。そうやって人にプレゼントするためにいろいろ買い物したり作ったりするのですが、もちろん逆にいただくこともたくさんあって、今うちには自分で買ったものではないお菓子や野菜なんかがたくさんあります。
いつの間にか自分のものより人にあげるものにお金を使う方が好きになってきたことに気がつくとなんだか大人になったような。
自分の物を買うときも、なるべく手軽さや、有名だからとかではなくていい物を置いているお店、お店の人が好きになれるお店で買物や食事をしたいなと思っています。働いて得た大切なお金だから、ただ物を買って終わりではなくて、誰か好きな人やお世話になっている人にパスして、自分の分は他から回ってくるってなんかいいですよね〜。

2012年8月3日金曜日

言葉が溢れ出すように

今度の月曜日、8月6日でREDBOOKは13周年を迎えます。
先日お客様との会話で非常に貴重な事を教えてもらったので皆さんにもお伝えいたしますね。

「田舎に帰ったりすると◯◯くんは夢を叶えていいよねーなんて言われるんだけどさ、大変な仕事だし気がついたらこの仕事してたって感じで、
夢が叶ったとかとは違うよな〜とか思っちゃうんですよね。なんか将来的にはもっと違うことやりたいですし」
この方私と同じくらいの年齢の売れっ子の俳優さん。
私も
「分かります〜。私も若い頃からお店やってるんで『夢を叶えた人』みたいに言われることあるんですが全くピンとこないです。子供の頃からの夢ってわけでもないし、楽しいですけど雑務の連続だし」
するとお連れの先輩の俳優さんが
「君たちねー、それは違うよ。世の中にはこんな仕事したくないなーって思いながらお金のために働いてる人がほとんどなんだよ。そういうなかで自分の好きな仕事につくことができて、それで生活できてるんだから夢を叶えた人だって言われても間違っていないよ。俺はものすごく運が良かったって感謝してるよ」
なるほど、確かに! 
もしかしてもっと若い頃なら「こんな仕事したくないなーと思うなら辞めて好きなことすればいいじゃないですかー」くらいの事を言ってしまったかもしれません。でも自分の能力や適正、周りの環境、気持ちの強さ、タイミングなど、努力とは関係のない『運』や『縁』としかいいようのないもので自分にも手に入らなかった、諦めざるをえなかったものがあることを思えば、誰もがそうできるわけではないことはわかります。この仕事をやってみようと思い立って、それで食べていくことができて、こんなに続けていかれているということはなんともラッキーで、人から羨まれるに値することなんだと思いました。

私は一神教は嫌いですが、なんだかあちこちにいる八百万の神の皆様、お店を続けさせてくれてありがとうございます。大変なこともありますが大変なことがない人生など少しも面白くありません。いつも支えて楽しくしてくれるお客様お友達、家族や今まで出会った人、最近ウチで一緒に暮らすようになった子猫、これからもよろしくお願いいたします。そしてこれから出会う人、なるべく面白い、そう、あなたのような人が、同じように面白いと思って私を見つけてくれるように頑張ります!
これからもよろしくお願いいたします。