2012年8月3日金曜日

言葉が溢れ出すように

今度の月曜日、8月6日でREDBOOKは13周年を迎えます。
先日お客様との会話で非常に貴重な事を教えてもらったので皆さんにもお伝えいたしますね。

「田舎に帰ったりすると◯◯くんは夢を叶えていいよねーなんて言われるんだけどさ、大変な仕事だし気がついたらこの仕事してたって感じで、
夢が叶ったとかとは違うよな〜とか思っちゃうんですよね。なんか将来的にはもっと違うことやりたいですし」
この方私と同じくらいの年齢の売れっ子の俳優さん。
私も
「分かります〜。私も若い頃からお店やってるんで『夢を叶えた人』みたいに言われることあるんですが全くピンとこないです。子供の頃からの夢ってわけでもないし、楽しいですけど雑務の連続だし」
するとお連れの先輩の俳優さんが
「君たちねー、それは違うよ。世の中にはこんな仕事したくないなーって思いながらお金のために働いてる人がほとんどなんだよ。そういうなかで自分の好きな仕事につくことができて、それで生活できてるんだから夢を叶えた人だって言われても間違っていないよ。俺はものすごく運が良かったって感謝してるよ」
なるほど、確かに! 
もしかしてもっと若い頃なら「こんな仕事したくないなーと思うなら辞めて好きなことすればいいじゃないですかー」くらいの事を言ってしまったかもしれません。でも自分の能力や適正、周りの環境、気持ちの強さ、タイミングなど、努力とは関係のない『運』や『縁』としかいいようのないもので自分にも手に入らなかった、諦めざるをえなかったものがあることを思えば、誰もがそうできるわけではないことはわかります。この仕事をやってみようと思い立って、それで食べていくことができて、こんなに続けていかれているということはなんともラッキーで、人から羨まれるに値することなんだと思いました。

私は一神教は嫌いですが、なんだかあちこちにいる八百万の神の皆様、お店を続けさせてくれてありがとうございます。大変なこともありますが大変なことがない人生など少しも面白くありません。いつも支えて楽しくしてくれるお客様お友達、家族や今まで出会った人、最近ウチで一緒に暮らすようになった子猫、これからもよろしくお願いいたします。そしてこれから出会う人、なるべく面白い、そう、あなたのような人が、同じように面白いと思って私を見つけてくれるように頑張ります!
これからもよろしくお願いいたします。

0 件のコメント:

コメントを投稿