2011年11月11日金曜日

無花果の色

子供の頃から冷え性だったせいか、嫌いなわけではないのですが果物をすすんで食べることがありませんでした。
ところがここ数年冷え性が治ってくるとともに、果物を食べることが好きになってきました。
何も調理せずそのままで美しく、瑞々しく甘く、香水のように繊細なよい香りの果物に出会えると、本当に天からの贈り物のように感じます。

この時期に好きな果物は、葡萄より林檎より無花果。何といっても色が好きなんです。ベースの生成りに臙脂を薄めたようなピンク、濃い臙脂の皮を剝くと、ピスタチオのようなグリーンが出てくる美しい色の組み合わせにうっとり。
食べると官能的に柔らかく、控えめな甘さで、ほんの少し甘い香りがした後は、土のような苔のようなとても自然な味が広がり、プチプチとした種の触感が楽しい。
内側の色のせいなのか、少し鉄分のような味がするせいか、「人間の肉の味」などと言われることもあるようです。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1118941931
そんなお話も、秋の長夜にデカダンスな気分に浸るのにぴったり。

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