2011年11月19日土曜日

調理場という戦場


いまさらですが、図書館に他の本を借りに行ったら目についてしまい斉須政雄さんの『調理場という戦場』という本を読みましたhttp://www.amazon.co.jp/%E8%AA%BF%E7%90%86%E5%A0%B4%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E6%88%A6%E5%A0%B4-%E3%81%BB%E3%81%BC%E6%97%A5%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E6%96%89%E9%A0%88-%E6%94%BF%E9%9B%84/dp/4255001537

当たり前のことですが、成功している人は人の何倍も努力している。一芸に秀でるためには全てを捨てて芸を磨いているということが書かれた本。身の引き締まる思い。自分の目指すところはどこだろう?

2011年11月18日金曜日

フォカッチャを焼きました

最近練習していたフォカッチャ、上手に焼けるようになったのでケータリングにも使ってみました。焼きたてはもちろん美味しいのですが、冷めても意外と美味しいところがいいです。
材料は、強力粉とドライイーストとオリーブオイル、塩だけ。卵やバターなどの乳製品を使わずに、植物性のものだけで作れるのもいいですね。
本日のケータリングメニューはイタリアン

・自家製のフォカッチャ
・ほうれん草ときのことベーコンのパニーニ
・カボチャやパプリカやトレビスのグリル、バルサミコソース
・柿とカブと生ハムのサラダ
・ブロッコリーとサルシッチャのアーリオオーリオ
・サーモンのミルク煮
・ミラノ風カツレツハーブ風味
・イタリア風の焼きプリン
・アップルパイ


化粧品の広告の撮影にお届けしました。

2011年11月16日水曜日

ミカンのむき方

ご近所の東急ストアのフルーツコーナーに面白い本が展示してありました。「あたらしいみかんのむきかた」http://shop.ehonnavi.net/item.asp?c=4092271468思わず手に取って、最後まで読んでしまいました(みなさんのお買い物の邪魔してすいません)。語り口や本の作りも面白いのですが、一枚のミカンの皮から作られた造形の見事さに感心して次々ページをめくりました。
見慣れているものから、まったく思いもよらなかった美しいものが立ち上がる瞬間というのはとても面白いですね。
ミカン売り場にこの本を飾ってた東急ストアの遊び心もいい。

2011年11月15日火曜日

家のおでんは煮立たせてもいいや

急に寒くなったので。家でおでんを作ってみました。おでん屋さんで働いていた人の話などを参考に、惜しみなく日本酒を入れ、各具材を丁寧に下処理し・・・。
沸騰させると汁が濁るから決して沸騰させないように煮込んでいたのですが、なんとなく物足りない味。大量に作ったので2日目はめんどくさくなってグラグラ煮てしまいました。あっ、いつもの味だ。
田舎臭いけど、ホッとする家庭の味になっていました。
何となく熱を感じない味になってしまっていたんですよね。
澄んだ汁の立派なおでんもいいけど、おうちで食べるときはこんな味がなんだかなつかしい。

2011年11月14日月曜日

今年も上海蟹を食べて、秋は終了

秋になると必ず食べたいもの、それは上海蟹。新宿の『上海小吃』http://shanghai-xiaochi.com/で紹興酒を2本空けつついただきました!
歌舞伎町はもうちょっぴりクリスマスのイルミネーションが施されており、近くの花園神社で酉の市もやっていて、上海蟹も食べ終わったし「ああ今年も、もう年末なのね」という気持ちになりました。

しかし花園神社の出店は盛況ですね。見せ物小屋も出ていたし、チョコバナナってこんなにケバケバしかったっけ?

2011年11月11日金曜日

無花果の色

子供の頃から冷え性だったせいか、嫌いなわけではないのですが果物をすすんで食べることがありませんでした。
ところがここ数年冷え性が治ってくるとともに、果物を食べることが好きになってきました。
何も調理せずそのままで美しく、瑞々しく甘く、香水のように繊細なよい香りの果物に出会えると、本当に天からの贈り物のように感じます。

この時期に好きな果物は、葡萄より林檎より無花果。何といっても色が好きなんです。ベースの生成りに臙脂を薄めたようなピンク、濃い臙脂の皮を剝くと、ピスタチオのようなグリーンが出てくる美しい色の組み合わせにうっとり。
食べると官能的に柔らかく、控えめな甘さで、ほんの少し甘い香りがした後は、土のような苔のようなとても自然な味が広がり、プチプチとした種の触感が楽しい。
内側の色のせいなのか、少し鉄分のような味がするせいか、「人間の肉の味」などと言われることもあるようです。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1118941931
そんなお話も、秋の長夜にデカダンスな気分に浸るのにぴったり。

2011年11月10日木曜日

大島弓子先生のこと

遅ればせながら『グーグーだって猫である』の最終巻の6巻が出たので読みまして、大島先生がお元気であることを喜ばしく思い、グーグー(大島先生のおうちの猫)が亡くなったことにしんみりいたしました。

はい、漫画家に「先生」をつけずにはいられない重症のファンなのであります。近頃はほのぼのエッセイ漫画ばかりなので、なかなか新規のファンの方には入れない世界かと思われますが、私が中高生の頃の先生の漫画は、それはもう冴え渡っておりました。少女であるということの危うさと頑なさ、最後に感じるほのかな希望に胸を打たれ、眠れない夜にベッドの中で何度も何度も読みました。
大人になっても、男性でも、自分の中にある「少女的な何か」が反応する人が、先生の熱狂的なファンになってしまうのでしょうね。

もしこれから読まれる方は80年代の作品からさかのぼって読んで、ファンになってから現在のエッセイ漫画を読まれると、もう元気に生活してくださってるというだけで感激なわけです。ややおたく気味ですいません。

私の母と同い年の大島先生、どうかいつまでもお元気で。静かな生活を好み、滅多に人前に出られないという先生の生活の邪魔をしない形で、いつかお会いできる日を夢見ております。
(写真は大島先生が大好きで、昔の漫画に良くモチーフとして登場した往年のデヴィッド・ボウイさまです)