近頃新しいお客さんが多いせいか、「ここのお店何年くらいやってるんですか?」という質問されることが多くて「今年の8月で10年なんですよ~」というと一様にビックリされます。
それでお得意の横道脱線話ですけど、この前夜中のテレビでブラッドピットがインタビューされてて、新作映画の内容に引っ掛けて「あなたにとって永遠ってなんですか?」と質問されていました。彼は「死と再生があるだけです」と答えました。
インタビュアーは、愛妻家で子煩悩だという彼に関する報道から「家族への愛は永遠です」という答えが返ってくると予想していたそうです。それで最後に「愛は永遠ですか?」ともう一度質問しました。彼は一瞬答えに詰まっていましたが「さっきと同じ答えです。死と再生があるだけです」と答えました。
私はブラッドピットという人のキャラクターをまったく知らなかったので「へー!」と感心いたしました。当然ハリウッドスターである彼はインタビュアーが予想したような答えを返すものだと思っていたのに。それは世界中の人達がそんな風に恋人が言ってくれたらいい、恋人に対して言えたらいいと思う希望だろうから。でもそれを言わなかったなあと。
「永遠」というキーワードは時に私を苦しめ、時に救ってくれる言葉で非常に重要な意味を持っています。仕事の時、結婚をする時、何かを約束する時、大きな決断をする時にずっとそれが続けていかれるのか、変わらないでいられるのか、悩むことってありますよね。永遠が手に入らないんじゃないかって、苦しんだり不安になることもありますよね。
でも永遠ってのは「永遠に一緒にいたいね」とか「こんな日々が永遠に続けばいいなあ」っていう、一瞬の気持ちの中に存在するだけで、何かをFIXすることなんてできないんだろなって思うんです。
そいで話は戻ってきますが、お店を始めたとき「お婆さんになるまでずっと続けていきたいなあ」って思って始めたんです。若かったし私自身の状況はドンドン変化してまあいろいろあるんですけど、いつも工夫しながらまだまだ継続したいなって思ってるのってすごくラッキーだし、まあ私の腰の重さもあるんだけど。いろいろ迷ってコトもあったから夜中にブラッドピットに「おーっ!」っと思わされてラッキーでした。
経理のパソコン入力しながら見てたんですけどね。実務と思考が交錯する夜更けでした。
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