2009年2月6日金曜日

コーヒーが美味しくなりました


こんな仕事をしていてなんですが私はコーヒーが苦手です。でもまさかカフェを始めてコーヒーを出さないわけにもいかないし、なんとかコーヒーに慣れようといろいろ飲んでみたりしたんですね。それで美味しいかどうかは判別できるようになって、美味しいコーヒーなら飲めるようになりました。(じつはそういう食べ物が他にも沢山あって、わさびもおろしたてならいいけどチューブのものはダメだし、お刺身もさっき切ったやつは食べられるけどスーパーに売っているものは食べられないんです)。
コーヒーは焙煎してからの日にちや保存状態で味も違うので、ほんとは近所で買うのがベストなんだけど、でもあそこの方が・・なんていつも試行錯誤しています。で、目下お気に入りのなのがが浅草のなにわやさんのコーヒーです。じつはお店のお兄さんのパフォーマンスもとても気になっていて。
とにかく清潔なんですね。店内のすべての物の置き場所がキチンと決まっていて、焙煎したざるに入れて冷ます位置はココ、次に移動する場所はココ、と手際よく物を収めていくんです。コーヒーを入れるときもヤカンを温め直す、コーヒー豆を種類別の瓶から少しずつとってグラインダーに入れる、お湯を注ぐ用のポットに移し温度計を入れて冷めるのを待つ、ゆっくり入れて小鍋に入れて温め直す、カップに注ぐ。使い終わった途端に道具達は洗い清められて元の位置に戻されていく。途中でシナモントーストを頼んでも、パンを切った包丁はすぐに布で拭かれてもとの位置に戻る、バターを塗ったナイフはさっと洗われて元の入れ物に戻すと徹底してるんですね。
それをカウンターでボーっと見ていて思い出したのが相撲なんです。大相撲を国技館の升席で見せてもらったことがあって、その時、なんて清潔なスポーツなんだろうって感動して。まわしを締めたおすもうさんが二人出て来て塩を撒いて土俵を清める→行司が仕切って対戦が始まる→勝敗が決まってお辞儀をして退場→掃き清める人達が登場し土俵は元の状態に戻る。ということが何度も何度も繰り返されていくわけです。対戦の一瞬だけぶわっと熱が上がり、すぐにまたクールな状態に戻る。というのの反復にテクノを聞いてるような快楽があって・・・ってまた話が脱線しすぎました。まあとにかくそんな事を連想させるような儀式的な手順で淹れられたコーヒーは、以外にも非常にプレモダンな味でそれにまたちょっと感動なんですね。それですっかりファンになって、そこのコーヒーを譲っていただいているわけです。今日あたりが焙煎からの日数がベストな状態です。コーヒー飲みに来てみてください。

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