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ところがここ数年冷え性が治ってくるとともに、果物を食べることが好きになってきました。
何も調理せずそのままで美しく、瑞々しく甘く、香水のように繊細なよい香りの果物に出会えると、本当に天からの贈り物のように感じます。
この時期に好きな果物は、葡萄より林檎より無花果。何といっても色が好きなんです。ベースの生成りに臙脂を薄めたようなピンク、濃い臙脂の皮を剝くと、ピスタチオのようなグリーンが出てくる美しい色の組み合わせにうっとり。
食べると官能的に柔らかく、控えめな甘さで、ほんの少し甘い香りがした後は、土のような苔のようなとても自然な味が広がり、プチプチとした種の触感が楽しい。
内側の色のせいなのか、少し鉄分のような味がするせいか、「人間の肉の味」などと言われることもあるようです。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1118941931
そんなお話も、秋の長夜にデカダンスな気分に浸るのにぴったり。
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