2010年3月8日月曜日

アメリカの夜

家を引っ越して以来なかなか片付かなくてイライラしていたのですが、ついに手付かずだったCDや本の段ボールを開け、すべて捨て終わりました!
そんな中からひょっこり出てきたフランソワ・トリュフォー監督の『アメリカの夜』のVHS。久しぶりに見てみるととてもイイ。

映画の撮影現場の悲喜交々を描いた映画なんですが、「アメリカの夜」っていうのは特殊なフィルターを使って暗くして、昼間に夜のシーンを撮影するっていう現場用語なんですね。
映画を完成させるという最優先事項のために、実生活がこんがらがってくる俳優やスタッフ達。
映画の中で映画をつくる、本物の街で撮っているかとみせて引いてみるとすべてがセット。突然思いついて「ラストは雪の場面にしよう」と決まると泡で作った雪を降らせて南仏のロケ地が一瞬にして真冬のパリになる。運命共同体として家族みたいに過ごしていたスタッフ達が、クランクアップと共に三々五々に散って行く様。
特殊な世界の話のようでまるで私たちの人生そのもの。お店が開いている間はカメラが回っていて、誰もいなくなってお店を閉める時にカットがかかるみたいに。


*ご報告遅れましたがポッドキャスト更新しました。映画を中心にたわいもないおしゃべり。
家事やお仕事の息抜きのお供に。『空気人形の巻』
http://caferedbook.cocolog-nifty.com/

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