秋刀魚が出まわる季節になりました。毎年のことですが、ひとくち食べてはあまりの美味しさに感動します。しかも安いし。焼くだけだし。しみじみと感動。そしてハラワタの苦いところを食べると「秋刀魚苦いかしょっぱいか」という佐藤春夫さんの詩を思い出します。
有名な一節ですが全文はどんな内容かご存知でしょうか?http://www2.odn.ne.jp/~nihongodeasobo/konitan/sanma.htm
佐藤春夫が非常に世話になっていた友人、谷崎潤一郎は、当時妻の妹に夢中になっていました(『痴人の愛』のナオミのモデルのせい子)。そんな妻の千代子に同情し、恋した春男が彼女を想って書いた詩だと言われています。
そんな複雑な大人の恋模様を心に留めつつ秋刀魚を喰う、というのが秋らしくて良いなあと思うのですが。
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